いやぁ、素晴らしい週末でしたね。

昨日のクラシックステップくんの敗戦なんて何事もなかったかのような結果に喜びしかありません。

せっかくですからこの嬉しいレースを記事にしてしまおう、ということで
自分の出走馬が出た時にやる回顧記事を
心の愛馬の大活躍を記念してUPしたいと思います。

京都大賞典 阪神芝2400m

①ラップ回顧

12.7-11.9-12.6-12.5-11.9
11.5-11.5-11.8-11.7-11.6-11.8-13.0
 ※走破タイム2.24.5 1000m通過1.01.6,上り3F 35.4
 ※37.2-35.9-35.0-36.4

1年に一度、神戸新聞杯の時以外は取り立てて大きなレースが行われることのないこの条件。

神戸新聞杯は距離不安など含めスローの上がり勝負になりやすいので、今年の御堂筋S(3/28,雨,稍重)を比較対象に。

12.6-11.3-12.7-12.7-12.3
12.2-12.4-12.3-12.0-11.6-11.9-13.0
 ※走破タイム2.27.0 1000m通過1.01.6,上り3F 36.5
 ※36.6-37.2-36.7-36.5

使い込まれた御堂筋Sの馬場、雨など踏まえるとタイム差はあって然るべきですが
最も特徴的なのは赤色で記した1000-1800mまでになるでしょうね。

阪神2400芝コースは、スタートは内回り2000mと同じ位置からスタートし、外回りでゴールするコース形態。
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スタート直後に急坂があることと、コーナーまでが300m強しかないことから、内枠の先行馬がコースロスなく回ることができる為、内枠有利とされています。

だいたいですが、以下の距離感覚。
最初の直線:320
コーナー:400
向こう正面:700
コーナー:500
最後の直線:480
 ※コーナーはちょっと怪しいです笑

赤色で示した部分は、向こう正面からカーブにかけてということになりますね。

向こう正面でスピードを落とすどころか、このレースの中で最も早いラップを刻んでいることがわかるかと思います。

ここで、早い流れを作ることによりスタミナ質のタフなレース展開が生まれた、とみて良さそうで
フランスの2400を制したマカヒキ、菊花賞を2着したアリストテレス、菊花賞を制したキセキというタフレースを経験し、結果を出してきた馬が結果的に優位に立ち、GIレベルのレースでは勝ち負けできない馬たちは脱落した。こう見るのが良いかもしれないですね。

また、一般的に阪神2400はスローペースの差し馬有利なんて言われますが、
これは下級条件と3歳の神戸新聞杯しかないから
という点には注意が必要でしたね。
結果論ですけど。

続いてパドックと返し馬から。

②パドック、返し馬回顧
パドックはいつもの如くキセキはキセキでした。
本当にいい馬ですよね。

その他、1.アイアンバローズが非常に良い出来で、5.ムイトオブリガードは一撃を秘めたパドックをしていると見ていました。

なお、マカヒキについては正直、天皇賞・春の方が好きだなぁと思っていましたが、今日は前脚の肩の出が良かったんですよね。その辺りが好調要因だったのかもしれないですね。

加えてもう1頭。
アリストテレスについて言及しておくと
この子はレース直前に大丈夫なのか…?と思うほどの発汗量。
ふと思うことがあり、こんなことを呟いてました。
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それでいてこの結果でしたから、この発言もあながち間違っていないのかもしれないな、と思っています。
また、同様に発汗が酷かったのが14.ヒートオンビート。こちらは白い汗ではなく透明な汗でしたからおそらく暑さによるものかなぁ、と思いますが多少の消耗はあったかもしれませんね。

では、上記を踏まえ、スクショを交えた回顧に入ります。

③レース回顧

スタートはベレヌスが完璧すぎるスタート
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スタートして数十mでもう他の馬より1馬身前に出ていますね。
この時点でキセキは特別良いスタートだったわけではないのもポイントですね。

そしてこのシーン。
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真正面から捉えると、12.アセアグレイトが思いっきり内に寄れています。
これまた前に行きたい11.キセキが絞っていく中、
ややスタートで寄れた9.アリストテレスに挟まれて
10.ディアマンミノルが手綱を引く不利を受けています。
最終的に展開が向くことになるので、これが全て悪かったことにはならないと思っていますが
着差が着差だっただけに馬券を買った方からするとやるせないスタートだったかもしれないです。

その後にもやはりレースは生き物だなぁと感じるシーンがありまして、結果的にこれも一つレースの行方を左右したシーンだったと思うのがコーナー入り口のワンシーン。

隊列は2.ベレヌス、3.ステイフーリッシュ、7.ダンビュライトで固まりそうだったんですよね。
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ただ、コーナーに入る直前
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一瞬2.ベレヌスが外に膨れて3.ステイフーリッシュがスピードを殺さざるを得なくなったんですね。
そしてここがコーナー入り口で
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まっすぐ綺麗に走っていて、スピードに乗っていた7.ダンビュライトに外から内に絞りたい11.キセキがコーナーを利して前に進出FullSizeRender
ステイフーリッシュにとっては不運でしたね。
この結果、向こう正面入り口ではこんな隊列が完成します。
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2,3,6,1,5,4
 7,9,8,12,10
 11,14   13

いつも素晴らしい回顧記事を書いていただいている金色のマスクマンさん曰く、強い馬の真後ろはゴールデンポジション。
マカヒキは今回、そのポジションを敢然と取り切っているんですね。

レースのポイントだったと思いますし、垂れてくる可能性が高い2.ベレヌスの後ろが全滅しているのも見逃せないです。

このような隊列になり、キセキが外からプレッシャーをかけ続けたことがラップが緩まないロングスパート戦の要因を作ったのだと思いますし、
こうなってくると逃げ馬にはキツすぎる展開で。
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最終コーナー出口付近では早々に2.ベレヌスは7.ダンビュライトに捕まってしまいます。

ちょっと注目したいのは13.ロードマイウェイで後ろにいたはずの同馬が前の方まで詰めてきていること。
このハイラップで外外回って更に最後は5着を確保したあたり、スタミナ勝負の消耗戦で強いタイプなのかもしれませんね。

最終コーナー曲がって直線入り口
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早々に内を諦めて外を回した3頭が結果的に4,5,6着
距離ロスよりも馬の末脚を活かすことを優先した結果
実力値以上の着順を確保した一方で、開幕週ということもあり綺麗な芝状態。
頭は取れなくなったよ、という印象ですね。

この段階では正直キセキよりもダンビュライトの方が余力がありそうに見えたんですがね。

また、デムーロ騎手もレース後コメントで『早めに体を併せに行きたかったけど、内が開かなかった』とコメントしているように
この段階でのキセキの粘りが各所に与えた影響も大きいように感じます。

コーナーを曲がり左鞭を叩いてダンビュライトに併せに行くキセキ。FullSizeRender
一気に外に出す9.アリストテレス
キセキとアリストテレスの内をつこうとした8.マカヒキ。この時実は少し不運だったのが6.ヒュミドール

ベレヌスが垂れ、ダンビュライトとキセキが合わせる形になって進路がなくなっていた3.ステイフーリッシュが右鞭で外に外に進路を求めます。
そして、コーナー半ばから追っつけてスピードに乗っていた8.マカヒキとの間に完全に挟まれて手綱を引く不利。
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これでヒュミドールの京都大賞典は終わってしまいましたね。(もうちょっとわかりやすく手綱引いてるんですが、スクショ技術ないので御免なさい)

そしてここまで追い通しのキセキですが底力の違いを見せつけたのがここからで、余力があったように見えたダンビュライトを完全に競り落とします。
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そして残り200m
満を辞して左鞭を入れてキセキを競り落としにいく9.アリストテレス。
本当にデムーロって騎手は上手だなぁと思います。
実はここで一度進路をなくして8.マカヒキの藤岡康太騎手が思いっきり外に進路を移すべく体重かけてたりするんですよね。

すこーしだけ余談と妄想

アリストテレスは左鞭でキセキに併せに行ってるんですが、キセキの和田騎手もまた左鞭を入れてるんですよね。それでもキセキは左側にいるアリストテレスの方向に動いていってるんです。

もしかしたら疲れて外に寄れてしまっただけかもしれませんが、
私の目には、キセキがアリストテレスを視認し、自ら寄せに行ったように見えました。
直線に入った時は首の向きがダンビュライトの方を向いていて、外からアリストテレスが来てかわそうとした瞬間、キセキの首は外の方向にグイグイと沈み、併せる形になったからそう思っているのですが。

レースとは何を目的としているのか、絶対に抜かせてはいけないものだという頭の良さとそれをさせまいとする闘争心。

キセキという馬は、そういったものが備わっている名馬なんだと思いましたし、私なんかは感動をしてしまうわけです。

閑話休題。
レースに話を戻しましょう。

このキセキの一連の動きで困ったのが8.マカヒキだと思ってまして、上述した通り、
マカヒキは明確にキセキとアリストテレスの間を狙ってたんですよね。
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特に和田騎手が左鞭を入れていましたし、この進路どりはおかしくなかったと思います。

ただ、上述した通りキセキとアリストテレスが併せる形になり、進路がなくなったので外に馬を出す必要が出てきました。

それが先程のこのシーンで、
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マカヒキもそれに反応して外に進路を映します。

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しかし残り100m
デムーロ騎手の騎乗は完璧だったと思います。

粘り続けるキセキを競り落とし、決してソラを使わせないよう残り100mの段階で接戦の展開。
そして勢いのあったマカヒキの進路を妨害しない程度に防ぐ。

外でロスのあった馬たちや、どうしても常々1列外を回らされたヒートオンビートでは届かない展開ですしキセキを競り落として勝ったと思ったんじゃないかな?とも思います。

ただ、アリストテレスにもこの展開を前受けした疲労や真っ直ぐ走らせたいところで外に出したり、ほんの少しの勝負の綾が絡み合って最後の一伸びを欠く結果になったのでしょう。

残り25m
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残り10mFullSizeRender
ゴール直前からゴールまで。
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本当にわずか数10mの出来事でした。

マカヒキがアリストテレスにハナ差で一瞬差し切ったタイミングがゴール。

思い返せばサトノダイヤモンドを下したダービーもハナ差、リオンディーズを下した弥生賞はアタマ差。

マカヒキという馬の強さは、接戦で最後ほんの一瞬でも抜け出せるその抜群の勝負根性にも現れるのかもしれないですね。

スタミナ勝負を演出し、ここまで粘ったキセキ
スタミナ勝負を得意とするキセキをねじ伏せたアリストテレス
さらにその両馬を最後に差し切ったマカヒキ

この3頭は紛れもなく今日の主役でしたし
3頭ともに終わった馬、実は強くない、人気先行
色々なことを言われ続けてきたお馬さんたちで。

その3頭が地力がなければ上位に来れないこのレースで3席取り切ったことが本当に嬉しくドラマだったなぁ、と。

そんな感動を覚えたレースでした。

マカヒキ。
本当に感動をありがとう。
諦めないで挑戦し続けることで、たくさんの人を見返すことができるんだと教えてもらいました。

キセキ。
いつもどんな時も最高のパドックを見せてくれて
何歳になっても、どんな時だって最後の最後まで死力を尽くして頑張る君のレースが大好きです。

2頭に心からの感謝と最大限の敬意を払って。
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競馬は最高だ!

最後になりますが、今日のレースにおけるチェック馬

最初のコーナーから最終直線含め、終始致し方ない詰まり方や前が開かない展開で頑張れなかった
3.ステイフーリッシュ

最後の直線で致命的な振りを受けた
6.ヒュミドール

初のロンスパ消耗戦で外を回して力尽きた
14.ヒートオンビート

この辺りは今回は度外視していいと思います。

また、13.ロードマイウェイ
このレースにおいて外外回らされて自ら動いて5着確保は適性を見せたといって良いと思いますから
距離延長など含め、タフな格上感のあるレースで浮上する可能性を秘めている一頭だと思いました。

なお、11.キセキに関して言えば、抜群のスタミナと勝負根性を誇りますが、決してスタートが良いわけではないので、内枠に入ると前に行けない可能性が高く、外枠のスタミナ勝負でしか馬券を買えないのかなぁという印象を受けました。
一瞬の切れ味で抜き去られては勝負根性も何もないですからね。
(※私は好きな馬なので買い続けますがレートは下がると思います。)

以上です。

ご拝読、ありがとうございました。