おはようございます

YGG募集馬検討第3弾はトレサンセールの20
私にとっては出資馬・トレメルヴェーユちゃんの半妹に当たる産駒ですね。

オルフェーヴルは社台の厳しい種牡馬競争にさらされ、種付け料が350万円まで下がる中、種付頭数52頭まで減っていて、その数少ない1頭がこの仔。
もう1頭が次に紹介するクラリティーアイズの20。

ラッキーライラックの活躍にさらなる値下げなどもあり、翌年には150頭を超える種付けをできたようですが、一寸先は闇だなぁ、と思いますよね。

ただまぁ本当にYGGさんは面白い産駒集めをされますね。
これだけチョイスいい感じなのにシルバーステートとキタサンブラックは何故スルーしたんでしょう…?
割と去年までは安くいけそうな感じだったのですが。

まぁ余談はこの辺にしてさっそく見ていきましょう。

では、本日もよろしくお願いします!

トレサンセールの2020
 父オルフェーヴル
 母父Rip Van Winkle
美浦・田島俊明厩舎 1,100万円 3/13生まれ
門別山際牧場
体高---、胸囲---、管囲---、体重401 (21,9.1)

コメント
【基礎情報】
ノーザンテースト 5×4,Allegretta 5×5,Northern Dancer 5×5のクロス持ちで母6時の3連産目。

【兄弟】
4歳時の初仔は父トーセンラーでJRA未勝利勝ち。
5歳時の2番仔がトレメルヴェーユ(父グランデッツァ)地方デビューから勝ち上がりは期待できそうで。
3番仔のこの仔にかかる期待は相応でしょうね。

【ファミリーライン】
取り上げたいのは4代母のトリッキーコード。
代表産駒はハットトリックです。
縦縞全盛時代を彩った1頭で、2005年にはO.ペリエ騎手を背にマイルCSと香港マイルを連続勝利。
GI2勝を挙げる活躍を見せました。

その後、約10年の時を経て、当馬の祖母にあたるシナノネージュから産まれた産駒が3歳牝馬クラシックを賑わせることになります。
ブランネージュですね。
チューリップ賞4着、フローラS2着、オークス5着、ローズS4着、秋華賞4着。
惜しくも桜花賞こそ出走権を逃しましたが、ステップレース含めて準皆勤賞で全て掲示板は立派な成績ですよね。

更に言うと、調べていく中でブラックタイプに載ったりはしないんですけど、本当にYGGさんは引きが強いなぁ…と感心したのが
トリッキーコードの牝系から地方で圧倒的な素質を見せるママママカロニが出ていること。

トリッキーコード→エスピヨン(父Unbridled's Song)→カラダダイヤモンド(父ステイゴールド)→ママママカロニ(父ホッコータルマエ)

普段あまり地方競馬をご覧にならない方もいらっしゃると思うので、簡単にママママカロニの強さを説明しますと

大井の2歳重賞(ダート1200m)で、
2着に9馬身差をつけての完勝。
上り3ハロン36.5,走破タイム1.11.5。

走破タイム1.11.5の衝撃を現すには昨年のJBCスプリント(GⅠ)を引き合いに出すと分かりやすいのですが
(当時の砂と今の砂の比較などはしません。悪しからず)
勝ち馬のサブノジュニアの走破タイムが1.10.7
上り3Fは36.4で全体2位。道中11番手の後方待機。

思い返してください。ママママカロニが2歳のこの時期に出したタイムは走破タイム1.11.5.上り3F36.5です

道中の追走が楽だとしてもGIクラスで上り3F 3位相当のタイム。

走破タイム1.11.5というタイムは、昨年のJBCスプリントでは8着相当のタイムで、1番人気のジャスティンより早いタイムになります。

つまりです。2歳でありながら既にスプリントGIの化け物たちと肩を並べるタイムで走ってしまっている。
そんな化け物が生まれた牝系において、
ダート短距離が適正と思われる種牡馬を種付けした子を募集している。

ほんとYGGさん持ってますよね笑

【5代血統表等から一言】
ジェネリックノーザン(キャロット)みたいなことを狙って友駿なんかで出資をしたりするのですが
この仔はジェネリック社台(追分)ですね。

母トレサンセールが追分F産のGⅠレーシング募集
父オルフェーヴルは白老F産のサンデー募集

特に、祖母トレラピッドがかなり優秀で、
ここまで日本で産んだ6頭の産駒のうち、デビュー済みの3頭が全て中央勝ち上がり。
(シーレーン、ケヴィン、ハートオブアシティ)

トレサンセールのアベレージの高さ(4歳時の初仔勝ち上がり、トレメルヴェーユも地方勝ちありそう)
は牝系の良さからきているのかもしれませんね。

ちなみに血統を分解していきますと、や
オルフェーヴルは
ゴールデンサッシュとメジロマックイーンがドナペリオン(Donatello + Hyperion)
エレクトラアートがナスペリオン、サンデーサイレンスがHyperion。
とHyperionだらけな血統。

母方に目を移すと、
Galileoがナスペリオンにナスキロ
Looking BackがNasrullah2本
Anabaa Blueがナスキロ
ボトムラインにはMonsunにHyperionの1/4Nasrullahなし配合。

これをトレサンセールの20の尺度で見ていくと、
オルフェーヴルの父ステイゴールドはサンデーサイレンス + ゴールデンサッシュが非Nasrullahですね。

望田潤さんの配合ブログなんかで書いてあったことですが
配合史的に言えば3/4で継続クロスし、1/4異系で逃げるということをずっと繰り返してきたのがサラブレッドの歴史
なんだそうで、これも同じ組み合わせと言って良いのではないでしょうか。(詳しいことは分からんけど)

となれば、ハイアベレージなトレラピッドの繁殖力を引いていそうなトレサンセールに成長力豊かなオルフェーヴル(Hyperionモリモリなのがその由来でしょうね)を掛け合わせることで長く現役生活を続けてくれそうな当馬は、一口馬主向けな産駒になってくれるかもしれないですね。

はい、本日は以上です。

個人的にはトレメルヴェーユの反弟ですし、この世代で貴重なオルフェーヴル産駒。
1発大物出すなら…ステイゴールドだよね。

ということで、非常に楽しみです。

ではでは昨日サボりましたので、今日はもう1本行きたいと思います。
引き続き、よろしくお願い致します。